概要
無人でプレス加工を行うために、弊社が始めて開発した完全自動運転装置です。生産数の多い特定の材料にのみ特化した専用機です。材料の取り出し・プレス加工・排出などの全ての作業を自動で行います。
材料積載機構
材料はガイドに沿って積載し、エアシリンダでガイドに押さえつけて物理的に位置決めを行うことで、金型と材料の平行出しを行います。
材料送り機構
送りアームに取り付けた吸着パッドで材料を吸い付け、エアシリンダで持ち上げます。送りアームを前後と上下に動かすことで、材料の取り出しと送り動作を行います。また、2つのブラシで上下の金型を同時に掃除します。
材料位置確認機構
材料は金型の所定の位置に確実に設置する必要があるため、レーザセンサを使用して材料のエッジ位置を確認し、金型までの距離を算出します。
材料はく離機構
送りアームで材料を持ち上げる際、静電気等により2枚持ち上げてしまう場合があります。材料の側面からエアを吹き付けて材料同士をはく離させることで、2枚持ちを防止します。
材料厚み測定機構
材料はく離機構を用いても、まれに材料の2枚持ちが発生します。2枚の材料をプレス加工すると、金型が破損する恐れがあります。接触センサを用いて材料の厚みを測定し、トラブルを未然に防ぎます。材料押さえパッドと併用することで、基板が反っていても正確な厚み測定が行えます。
材料排出機構
プレス加工が完了した材料を受け台で支え、エアノズルから吹き付けたエアで滑らせて排出します。受け台には、静電気で材料が張り付かないようにローラーを装備しています。また、材料が確実に排出できたことを確認するためのファイバセンサを装備しています。